1年遅れの感想になってしまいそうなのでサクッと書いていきます〜
が、その前に書いておくべき事がありました。
2019年3月終わりには、いえ正確に言うと1月終わり?なのですが
京都アニメーションの「ツルネー風舞高校弓道部ー」があるのですけども
NHK教育テレビでの放送であったため、京都アニメーションやご遺族の方々の心情を考え当ブログでは感想を書く事は控えてさえて頂きます。
作品の内容は、そこら辺のどっかで見た事があるキャラクター満載・どっかで見た事のあるストーリー満載の昨今の流行りのパクるのが当たり前パクリ満載ダメアニメとはハッキリ言ってレベルが各段に、全く違う良質アニメです。
本当は感想も書きたいし是非ご覧頂きたいのですけども、恐らくブルーレイやDVDで出ているかと思われますのでそちらでご覧頂ければと思います。
いやだってねぇ、
あの件に関してちょっとでも喋った有名人の方々は一部の局から出禁になったりとかで
その方々が喋っている事がどれだけ的を得ているんだよ、という話で
正しい事が言えない、本当の事が言えない、言いたい事も言えない世の中の風潮がある様ですので、当ブログではあえて書いておきます。
風が強く吹いている
箱根駅伝が本当に好きな人達が作っているのだなぁと伝わってくる良い内容だった
◎あらすじ◎
夜。
逃げるように街を駆け抜ける蔵原走(くらはらかける)。
その横に、不意に自転車が走り込んで来る。
見知らぬ男が、走に向かって問いかける。
「なあ!走るの好きか!」
男の名は清瀬灰二(きよせはいじ)。
走は、灰二に導かれるまま、竹青荘という古びたアパートに辿り着く。
そこに暮らす個性豊かな9名の住人。
最後の空室を勧められ、戸惑いながらも、押し切られていく走。
まさか自分が、『10人目の男』だとは、夢にも思っていなかった…。
TVアニメ「風が強くふいている」公式サイトINTRODUCTION より抜粋
主人公は万引きをして逃げている所を灰二に自転車で声をかけられるという、まさにドン底からのスタート、そして後々目指す事になる箱根駅伝をまず否定する所から物語は始まります。
その紆余曲折の過程で主人公の過去にも触れられ、実際にあってもおかしくない陸上部のドス黒い部分というものを恐らく問題定義としてちゃんと描かいた上での、ただ美しいだけのサクセスストーリーではないというところに好感と共感とリアル感が持てて、結果的にこの物語の吸引力となっています。
とは言え、
かなりの黒さ具合が出ている東体大の榊の主人公への粘着質甚だしいイジメ嫌がらせ等々があまりにあんまりで、途中見るのをやめようかと思った程ですけども
箱根駅伝本番が始まってもキャラクターそれぞれの内面の掘り下げというか心理描写もとても丁寧に描かれており、その辺のタダのスポーツものとは一線を画す内容です。
絵に関しても、
スポーツものなので人物が上手くちゃんと描けているという事は大前提で、その大前提を難なくクリアしているというのは勿論なのですけども、そういう事を上回る画の良さだと思います。
この作品を描き手が描きたくて描いている画と言いますか。
描き込まれた上で描いているのがわかります。
しっかりしたデッサンに無駄のない迷いのない勢いのある線。豊かな表情。立体感も申し分ないです。上手いです。
最近、人物のデッサンと立体感があまりにも書けていないペラッペラな背景に張り付いている中身に骨とか筋肉とか臓器が入ってないのだろうなぁというそういう事を意識して書かれていない人物のアニメが多過ぎる中で、光っていたと思います。
全体を通してデッサンの狂いはあんまり気になりませんでした。
良い画でした。
ニラのアイキャッチも可愛かったです。
場面場面で主軸になる以外の絵と言いますか、このアニメ制作会社は判りませんが他だと下請け等に発注する部分?といいますか、最近のアニメはそうした場合の絵の違いというかレベルの差が歴然なのに修正かけていないものが実は結構多いのですが、そういうのがあんまりなかった気がします。気にならなかったので外注がないのか、細かい所まで丁寧に作られているか、、、、映画品質だと思います。
あと背景が超絶美麗。
最初は写真からCG処理してるのかと思ったのですが、描いてますよね?
背景もそう、無駄のない美しさといいますか。盛ってはいないのだけど、そこを極めた事によって本当に光るものだけを描いているといいますか、、、、超絶美麗以外の言葉は見当たりません。
なので車がCGとかモブもたまにCGとか動く背景もたまにCGとかありましたが、CGもそこまで「ガチガチ超不自然に動いてるんですけどー!」みたいな事はなかったと思います。
でもCGにもう少し力を入れるとまた見栄えが違うかもしれません。
声優さんの演技もシンプルな感じがしました。狙っていない感じが作品全体とあっていて良かったと思います。
劇中音楽も音を一つ一つ丁寧に選んで演奏し作ったという感じがして良いと思います。
そうそう、
駅伝のシーンでも実際に箱根駅伝であった小ネタが所々に挟まれてあったり、
確か作中の駅伝の進行というか、雪が降ったりとかどの大学がどこで抜いてと言った詳細が
実際にあったレースと同じなのだとか。
そういう事まで検証されているサイト様もありますので気になる方は検索されてみて下さい。
とにかくレース内容もマニアックで、製作サイドが皆本当に箱根駅伝が好きなんだなぁという事も物凄く伝わりました。
恐らく、
作り手が本当に作りたいものを作る事が、日本のアニメの品質を高く保つ一つの方法かもしれないと思います。
そしてそれは面白いです。
どうぞこれからも皆さんが描きたいもの、作りたいものを世の中に届けて下さい。
色々書きましたが、とにかく良作です。
徳光和夫さんに是非ご覧頂きたいアニメです。
モブサイコ100 Ⅱ
モブサイコを本当に好きな人たちが作っているんだなぁと思う&物語的にも良い内容だった。
◎あらすじ◎
ごくフツーの暮らしがしたいと願う中学2年生・影山茂夫、通称「モブ」。
一瞬で人混みに紛れてしまうほど、サエない外見をした彼は、
じつは誰よりも強力な超能力の持ち主だった……。
そんなモブと彼を取り巻く人々との青春や恋、静かに降り積もりやがて爆発する数々の感情。
そして、かつてモブの前に立ちはだかった謎の組織「爪」の再臨。
思春期真っ只中の少年の魂が咆哮する、明日はどっちだ!?
テレビアニメ「モブサイコ100 Ⅱ」公式サイトINTRODUCTION より抜粋
モブサイコ1期は見ておりました。
恐らく、モブサイコ1期が放送された時期に内容レベルが高いものが多かったとかで感想が書けなかったとかだと思われます。
絵柄で好き嫌い出てくるかと思うのですが、モブサイコの原作が面白いとかいうのもあるのでしょうけど多分、原作のモブサイコに惚れ込んでいる人たちが作っているのかと
といういのは、
失礼になったら申し訳ありませんが、モブサイコの原作の絵柄がヘタウマというかどちらかというとアジのある絵と言いますか、そういう場合アニメ化されるとアニメ版はやや修正されたりするものなのですが、その雰囲気をアニメで遺憾なく再現されているところなどを見ると制作サイドが如何にこの原作に惚れ込んでいるのかが伺えますね。
背景も原作の絵に忠実に合わせたのではないでしょうか。作品に対する愛情詰まった素晴らしいプロの仕事だと思います。
そういう点で作品全体が作品としてとても良い絵だと思いました。
そこまで制作サイドが惚れ込む原作
確かに、物語における主軸がしっかりありつつ伏線が派手で見栄えがするというか読み手を飽きさせない工夫が満載で
2期最終回を見ると、原作者の本当に言いたかったであろう事が書かれてあり、その為のこの設定なのかとかしみじみ思ったといいますか
物語の構成がとても上手い・魅力的だなぁと感心します。
そして制作サイドが本当に面白いと思っている物・本当に作りたい物は、その気迫も伝わりますし面白いです。
モブサイコはこれで終了なのかなと思いますが
是非また皆さんが面白いと思う物・作りたい物を見せて頂きたいです。
ハマる人はハマると思うんですよね。
騙されたと思って一度はご覧頂きたいです。
読んでくださった方に感謝を込めて。
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