2018年12月終わりアニメ感想忘備録

今更ながら感満点で2018年12月終わりアニメの感想を忘備録しております。




RErideD ー刻越えのデリダー
最終回を見終わった時の当方の感想が「上手い!」でした。


◎あらすじ◎
2050年。
技術者デリダ・イヴェンは、リビルド社で自身が開発に携わった自律機械DZにバグがあることに気付く。
同僚のネイサンと共に、上司のアンドレイにDZの出荷を止めるよう上申するが、断られてしまう。
嫌気がさしたデリダは、上層部の説得を諦め、ネイサンの娘・マージュの誕生日を祝うパーティへと出かける。
ネイサン、マージュ、その友人のユーリィと共に楽しい時間を過ごすデリダ。
だが翌日、何者かによる襲撃を受けて……。

TVアニメ「RE rideD ー刻越えのデリダー」公式サイト STORY1話より抜粋

何と言いますか最近気づいたのですけども、
当方がむかーし読んでいたスピ系の本というのが角川が多かったみたいなのですよね。今思うとアレも角川、コレも角川みたいな驚きがあったと言いますか。しかも売却とかしないで残してあるものの多くがこれまた角川だったと言いますか。
感銘をより受けたスピ系の本の多くが当方的に角川だったという。
いや、何が言いたいかと言いますと
この作品はそういうスピの部類に入る “引き寄せの法則” の方法みたいな事をファンタジックに見せているといいますかSFチックに見せているといいますか。

強く思う事で主人公は過去の時間に飛んで、世界滅亡に向かっている世の中を変えるために奮闘するのですが、主人公は何も犠牲もなく過去に飛べていて疑問に思います。過去に飛ぶためには何かしらの要因となる事が必要なのですが。
その方法に主人公が気づき至る頃には大切なあるものを大量に消費してしまうのです。
まぁでも、不必要な部分を削ぎ落としていけば最後には本当に大事な部分しか残らないのですけども。
何と言いますか、ネタバレしないように書くともどかしいのですけども、そういう過程の見せ方も引き寄せの法則的な方法論を導いているようで上手いなぁと。
あえて言っておきますと、引き寄せの法則的な事はアクマでも何かを望んだらそれが何もしなくても手に入るとかそういう事ではない、という事ですね。
そういう内容は勿論の事、人物・背景も丁寧に描かれておりましたし、機械のロボットが出てくる事もあってか、対比的に人の表情も丁寧に描かれているのも好感が持てました。
でもそのロボットの内の一体、グラハムが最後に人っぽい事をやらかしていたりしていたり
そういう物語中の伏線も多くて見応えがありますよね。
話は戻って絵について、特筆しておきたいのは雪の降るシーン。
これはCGだと思うのですけども凄いリアリティがあって綺麗でした。本物のように美しいのですが、背景や人物のアニメの絵にもちゃんとマッチしていました。お見事です。
劇中楽曲も良いですね。最近のカドカワに見られる安定の音楽の良さ。場面場面にピッタリと思われます。
総じて “上手い!” 作品と言いますか。
ややこしくなりそうな内容ではありますが一本の筋がちゃんと通っています。
本作品と似たような傾向の物語に、パラレルワールドで “あったかもしれないが現実にならなかった話” とかありがちかと思うのですが、実はそれって設定の時点で筋が通っていませんし、実はわりと簡単に作れると思うのですよね、何でもアリなので。
そういうのが甘っちょろく感じる筋の通った上手い作品です。
物語の背景に世界滅亡とかあるので全体的にやや暗めではあるのですが、こういうきちんとした物語の評価が世間的にもう少し良くても良いのではないかと思います。
そんなこんなで当方的には、さすが角川と思ったといいますか。


SSS.GRIDMAN
1993年に放送された特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」が原作の完全新作アニメ。当時続編企画として出ていたもののボツになった部分が今回のアニメにいかされているようですが、当方は特撮の方は未視聴です。


◎あらすじ◎
ツツジ台に住む高校1年生の響裕太は、ある日目覚めると記憶喪失になっていた。
そして裕太は古いパソコンに映る『ハイパーエージェント・グリッドマン』と出会う。
グリッドマンは使命を果たせと語りかけ、裕太はその言葉の意味と記憶を探し始める。
突然の事に戸惑いつつも、クラスメイトの内海将や宝多六花、新条アカネたちに助けられながら毎日を送る裕太だった。が、
その平穏な日々は、突然現れた怪獣によって容易く踏みつぶされた――。

TVアニメ「SSS.GRIDMAN」公式サイト Overview より抜粋

元の特撮の方を何で見てなかったかなーと残念に思っております
(青森では放送されていなかったとか?←あるあるです)
原作特撮を見ていれば色んな所に散りばめられているであろう小ネタを見て、「ああー!」みたいな驚愕郷愁とかがあったのだろうなと。
原作あっての物語、原作あってのOP主題歌なのだろうなとは思うのですけども
全然新規視聴の当方でも問題なく見れまして、原作未視聴はその代わりに色々と新鮮に見ることが出来たと思います。

ただ「怪獣が出てきて倒して良かった」だけではなくて全体を通して、なんというかぶっ飛んだ物語があり、結構予想外に次ぐ予想外な展開だったと言いますか。それを説明しようとするとネタバレしそうだし、少々の説明では事足りない盛り込まれ具合と言いますか、なのではっきり言って避けますが、よく作りこまれていた良い話だと思います。
絵も綺麗です。人物も背景も良いカンジですし、手描きとCGを合わせている部分も綺麗ですね。もっとCGCGしていたら感想を書かなかったかもしれませんし、その他の部分でも手書きとCGを上手く組み合わせる事に成功しているのかもしれません。
あとカメラワークが独特な気が致します。キャラの心情を表現しているのかもしれないです。
それと当方はメカニックデザインも好きでした。
怪獣デザインは円谷という感じがお楽しみ頂けるのではないかと。
あとヒロインが良いのかもしれないと思いました。
アニメにありがちな実際にいたら気持ち悪い&ウザいだろうという感じの、どの男性向けアニメにも出てきそうなもう既に出切った感満点の何度も見たことのあるというような女子ではなくて、普通っぽいといいますか。担当声優の子も、きちんとした仕事が出来てもいないのに演技二の次のしょーもない連中にチヤホヤされて間違った方向に調子に乗っている事にさえ気付いてもいないこれまたしょーもない女声優の間で人気の?ウソっぽくて下手クソな演技はしていないので普通に見られたといいますか。彼女たちにはこの路線を大事にして欲しいなと個人的には思います。
、、、、と、話は逸れましたが
何が言いたかったかと言いますと、女子キャラクターって普通っぽいキャラの方がかわいくないですか?なんと言いますか、見てる側の女子が共感しやすいと思います。本作品はその辺でも成功していると思われます。
また声優といえば、アンチ役の鈴村さんが凄かったのではなかろうかと。
なんと言いますか鈴村さんは既に奥さんもいらっしゃるおじさんといいますかねぇ、いやだって “お兄さん” ではないですよね?とか言ったら鈴村さんファンの方に叱られるかもですが、、、、
はっ、もしかして真綾にも叱られるかもですね!←(笑)
とにもかくにも、声優業界では年齢が上の方に入ってきていらっしゃるのに、少年ですよ、少年!
少年の拙さっぽさ(少年だけではないのだと思いますが)とかを、ふとした拍子によく出していらっしゃったように思います。
オープニング主題歌も作品によくあっていました。
なんだかんだと書きましたが、面白かったと思います。
特撮ファンの方や原作見ていらっしゃった方にも見てほしいです。
特撮ロボットものではあるのですが女子にも見やすい作品と思います。

しかし最近、こういう風な市民全員の記憶の書き換えという話が多いような。実際に起こっていたらどうしますー?


ゴールデンカムイ
2期です。

1期感想はコチラ →▷2018年6月終わりアニメ感想忘備録(1)◁


◎あらすじ◎
アイヌの埋蔵金を求めて旅を続ける「不死身の杉元」の異名を持つ
日露戦争の英雄・杉元佐一とアイヌの少女・アシㇼパ
だが埋蔵金の在り処を示した刺青を持つ24人の脱獄囚を追う中で新たな事実が浮かび上がる
埋蔵金を奪い、アシㇼパの父を殺した人物とされる「のっぺら坊」こそが、アシㇼパの父だというのだ
事の真相を確かめるためには、網走監獄に収監中の彼に会うしかない
「脱獄王」の白石由竹やキロランケを仲間に加えた二人の旅は、小樽から札幌、夕張へとその歩みを進めていく
一方、彼らと埋蔵金の争奪戦を繰り広げる第七師団の鶴見中尉や
新撰組「鬼の副長」土方歳三の勢力も、それぞれの野望を胸に次なる行動に打って出る……
明治時代後期、北の大地に勃発した一攫千金サバイバルは、更に過酷さを増していく!

TVアニメ 「ゴールデンカムイ」公式サイト INTRODUCTIONより抜粋


2期はどうしても1期よりはインパクトがなくなりがちで、絵も1期より精度が落ちた気がするという印象があったのですけども
(背景の雰囲気がやや1期と変わったんでしたっけ?2期の背景、アレはアレで良いのだと思いますけども)
感想を書くにあたって見返すと、そこまでではなかったといいますか
最終話周辺では、見た瞬間にデッサン狂いが判るというような絵はおおよそ見かけませんでしたし、内容も全然面白かったです。
続き物なので細かい事を書くと色々とネタバレになりそうなので避けたいのですけども
物語に勢いがあります。
あと、戦闘とか格闘シーンの動きとかが丁寧で良いですよね。
でもやっぱりクマは描いてほしいとか思うのですけども!
好き嫌いがでそうですがキャラが個性的で、なによりどのキャラも皆さん生き生きしていて、どのキャラにもそのキャラなりの正義があるといいますか。設定がしっかりしていて作り込まれているからなのでしょうね〜
劇中楽曲も面白いですね。良いと思います。
公式サイトで3期の制作が決定されたそうなのですが、時間をかけて作れば必ずしも良いかというとそうではないのですけども、なるべくなら時間をかけて丁寧に作って頂きたい。
この作品は原作が面白いという事もあるのでしょうけども、更に良い作品になりそうな予感がします。そういう期待が持てる2期だったと言いますか。
ぜひ、面白くて良い作品を作って下さい。


学園BASARA
戦国BASARAの公式パロディ


◎あらすじ◎
今日もBASARA学園では、野球部エースの伊達政宗と、
サッカー部エースの真田幸村がアツいバトルを繰り広げている
更に前生徒会長・豊臣秀吉が停学処分となり
次なる会長の座を巡って群雄割拠の乱世に突入し騒然とする学園
絆の力を叫ぶ徳川家康と妥当家康に燃える石田三成の、
天下分け目の戦いも始まった
一方でおバカなイベントに恋のさや当ても連日勃発!
果たして、このカオス過ぎるBASARA学園に明日はあるのか⁈

TVアニメ「学園BASARA」公式ホームページ INTRODUCTIONより抜粋

BASARAって、今見ると声優陣が凄い豪華ですよね。
原作ゲームの一番初めはそもそもいつだったかと思って調べたら2005年で、アニメ化初は2009年でした。
正直もっと前かと思いましたが、10年経っても新作アニメが作られるというのはそれはそれでやはり凄い事だと思います。
作り手側が作りたかったから、とか、作り手に愛されている作品なのだろうなと
それが絵に良く表れています。
描き手が描きたくて描いている、描き手が好きで描いているというのがヒシヒシと伝わる本当に良い絵です。
本来、アニメの画というのはこうあるべきだと思います。
描き手が描きたくて描いているとか、楽しんで描いているとそれが見ている側にも伝わって、見ている側も楽しく、画だけでワクワクするのです。
なんといいますか、モブがCGとか、デッサンが実はやや微妙な時もあるのなんてそんなの全然気にならないのです。
見る者を納得させる勢いのある絵といいますかねぇ。
そういう絵が最近減ってきていたので、パロディなのですが見ていてとても楽しく、気分が良かったです。
ホントに、歌ってるシーンとか、ダンスシーンとか、楽器演奏シーンとか、描きたくないならアニメ作るなよと心の奥底から言いたい。
また、パロディではありますが物語の内容も原作BASARAを脳裏にかすめるといますか、良い話もあるし、なんと言いますか、楽しく見れた作品という感じです。
この作品は是非アニメを作っている側の方々にご覧頂きたいですね。
感想を書き終わった後に録画を消してしまうのが惜しいと思うくらい絵が良いと思います。


BAKUMATSU
幕末ですがファンタジーですと言いますか。

◎あらすじ◎
時は幕末。
日の本の未来を憂い、各々の信念に従い突き進む志士たちが魂を燃やす時代。
長州の風雲児・高杉晋作は、相棒の桂小五郎とともに幕府海軍船に潜り込もうとしていた。
目指すは「刻(とき)を操る力」があるという伝説の秘宝、“時辰儀(じしんぎ)”。
他ならぬ幕府がその力を我が物にせんとしていると耳にした高杉は、
『そんなやり方、つまんねぇ!』
と時辰儀を破壊しようとするが――。

Studio DEEN 公式サイトより 「BAKUMATSU」第1話あらすじ&場面写公開から抜粋

幕末ものってもう結構出ているのですよね。
乙女ゲームしかもスマホアプリのという事でどうなるかなーと思っていたのですけれども。
(スマホアプリゲームがアニメ化するとちょっと残念な感じになる事が多くないですか?)
そんな中で、物語としてちゃんと最後まで見れる内容でした。
絵は人物が時々デッサンが狂っているグデグデ絵になっており残念、というか、良い絵とデッサンの狂っている絵の差がありすぎると思います。
なんと言いますか、声優さん方の演技の熱量に絵が追いついていない印象と言いますか。
そういうのってBlu-rayとかDVDになる時は修正されているのでしょうかねぇ?
刀による立ち回りシーンとかもちゃんと描けば描けるのに、ちょいちょい省略されていたりするのも勿体ないですし、
ストーリーが悪くないだけにそういうのが勿体ないなーと思ってしまいます。
音叉による音波を使って攻撃したりするのとか面白いというよりは他人事ではないというかで面白いのですけどねぇ。


コチラ ↓ 入って1話に戻ると1話が無料で視聴できますので、宜しければどうぞ。

1話はちゃんと丁寧に作られていた記憶がありますので大丈夫です←何が?(笑)



宇宙戦艦 ティラミスⅡ
2期です。

1期の感想はコチラ → ▷2018年6月終わりアニメ感想忘備録(2)◁


◎あらすじ◎
人類が生活領域と欲望を宇宙まで拡大した時代、
自由を求めた人々が宇宙へ流れ住むようになり、彼らの叡智は文明を育み、
いつしか地球を脅かす存在へと変貌していった。
宇宙暦0157年、戦場で再会した生き別れの兄弟は、
重力という名の運命に導かれ母なる大地・地球へと降り立った。
大気圏突入時の衝撃を受け、犠牲となったスバルの愛機・デュランダル。
残骸と成り果てたその姿に宇宙戦艦【ティラミス】の
エースパイロットであるスバルの悲しみの声が響き渡った。
――咽び泣くスバルだったが、突如彼の体に異変が…!!
コックピットにひきこもってばかりいた彼にコックピット禁断症状が現れたのだった…。

TVアニメ「宇宙戦艦ティラミスⅡ」公式サイト INTRODUCTIONより抜粋

こちらも1期に比べると精度がやや落ちた印象を持っていたのですが見返すとそこまででも
なかったと言いますか。
といいますか2期も楽しかったです。
気づくとニヤニヤしながら見ているアニメでした。
アホな事をやっているのに絵がシリアスとか、音楽が真面目にロボットアニメもの的な感じを醸し出しているのにやっぱりやっているのはアホな事とか
やはり見ていてニヤニヤします。
最終回では1・2期を通しての主人公の成長が伺え、更に “fin” が出ていたのでもうアニメの続編はないのかなーと思っていたのですが、
 “エクストラ” という続きがあるのですね。
関東近郊だとTOKYOMXでこれから9月23日の放送分でエクストラ♯02〜04が見られるようですよ。
ご覧になれる方は是非どうぞ。
BS11でもやってくれないかなぁ。見たいなぁ。
それに続きがあったら見たいなぁ。


今回特に言いたいのは、若手アニメーターの方には学園BASARAを見て頂きたいなと思いました。

描き手が乗りに乗っている・勢いに乗って描いている絵というのはああいう絵の事を言うと思います。

(ゴールデンカムイの最終話付近とかティラミスの最終話付近とかも良いと思います)

良い画を見て良い画の雰囲気を感じ取ってものにして頂きたく思います。

あとは、

消費税が上がったらiTunesの販売単価も上がるのかなぁと思い至りまして、大急ぎでティラミス1・2期主題歌とグリッドマンのOP主題歌購入しておこうと思います。

いや、何の話だよって感じですが(笑)



読んで下さった方に感謝を込めて。




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