表札の作り方。

今日はちょっと“美術ブログ”っぽいコトをしてみようと思いまして(笑)

少し前にこんなご注文を頂きました。

「表札を作って下さい」

…ええと、
確かに最近の当ブログは、
かなり道に迷って“ハンコ”を作ってみたり…
相当道に迷って“便せん”を作ってみたり…
というか、
“絵”を置いていない率の方が高めなので
最早“何でも屋”なのではないか?
という事に若干気づいていたので(笑)
表札作りをお引き受けする事にしました。
そんな訳で早速材料を………

あ、今日はたぶん“美術ブログ”ではなく“プチDIYブログ”だ!(笑)


ハイっ!
改めまして…
“表札作り”に必要な材料のご紹介をしてみましょう~!
右:木(欅)
左:との粉


最近DIYが流行っている為か、
意外にも近所のホームセンターにも
表札用にカットされた木材の扱いがありましたが、
今回は通販で表札用の欅(ケヤキ)を取り寄せてみました。

欅は昔から日本の建築材料として使われてきたので
やっぱり間違いないかなと思いまして。

との粉は、
木に墨で文字を入れる時の滲み止めに
昔から使われている材料です。

その他に必要なモノとしましては…
◇文字を書く為の墨
◇文字が書ける筆
◇との粉を塗る為の筆か刷毛
◇仕上げに塗るニス


では早速作業に取り掛かります~。

まず、表札の大きさに合わせて下書き用の紙を作り
コレに下書きをしてみます。


いや~…
サスガに一発書きはムリっすっっっ‼
下書きの全部を写メると
クライアント様のお名前が判ってしまうので
一部だけ…

読めますかね?(汗)
一応 “西” ですよ。

下書きの中でもコレが一番
流れに乗ってました。


使用した筆は、
書道用の太筆が手元になかった為
日本画用の削用の大を使いました。

墨は家に普通にある
漫画家さんが結構使用しているという“開明墨汁”を。
表札って、戸外に置く事が多いので
卒塔婆用の墨とかの方が良いのかとも思いましたが、
開明墨汁は乾けば耐水性になるし…。
上からニスも塗れば問題ないかな~と思いました。

次に、
との粉を…
との粉:水=1:1
…の割合で溶きます。

↑との粉を溶いた処。

ちなみに、
試しにとの粉10gを10cc位の水で溶いたのですが←アバウト(笑)
それでも余りました~

なので、未使用のとの粉は大量に余りました~
↑との粉を木に塗っている処。
私は平筆を使用。

ココでポイントです!
との粉が完全に乾ききる前に!
布で木に擦り込む様に拭いていきます。


コレをシッカリやる事で文字の滲みを防ぐ事が出来ます。
↑との粉擦り込みで乾いた後。
ちょっとムダにキラキラさせてみました(笑)

ちょっと色が変わりましたのがご覧頂けるかと。


ココまでが下準備ですかね~。
次はようやく文字を書いていきます~。
作業も大詰めですね!


下書きの文字を木にトレースして、
いよいよ墨で塗りますっ!!

↑はい、出来ました。


最後の仕上げにニスを塗ります。

…あ、
スミマセン!
ニスの写真撮り忘れた!

最近ハンコの持ち手を作るのによく使っていて
私的に全然珍しくなくて…(汗)
↑ニス塗装後。

完成です~っ!!


ご注文頂き、ありがとうございました。
またのご利用、心よりお待ちしております!



読んで下さった方に感謝を込めて。


今日は画像多めですが
せっかくなので、昨日撮った光写真の別バージョン。



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