当ブログの常連になりつつある山種美術館です~。
今回は、奇しくも1912年6月に生まれた二人の画家…
高山辰雄・奥田元宋
…の、生誕100年記念として催された展示です。
高山辰雄といえば…
かの有名な東山魁夷
近代日本画の可能性を追求し続けた杉山寧
…と共に、日本画三山と呼ばれた巨匠。
私的には1980年代以降の人物が印象的。
奥田元宋といえば…
“元宋の赤”と云われる赤色の表現が美しく
銀閣寺の庫裏、大玄関・弄清亭障壁画の制作で有名。
私的には昔から山種でよく見てた~という感じ。
江戸時代末期~戦前までに活躍しお亡くなりになった芸術家は手放しに凄い方が多いですが
戦後~10年位前までかな
それはそれでやはり素晴らしい作家が多かったんだ
と、今だから思うわけで
戦後は特に、受け継がれてきた日本の伝統や文化の意義や価値が問われた時代で
悩み模索してきた中で今の名作と云われる作品が生まれたのでしょう。
だから会場に展示された彼らの言葉に
創り手の自分にはグッと来る物が多かったです。
会場は…
入って直ぐに高山辰雄スペースがあり
三番町小川美術館所蔵の『聖家族』シリーズが並び…
聖家族に関しては、
アノ線が特にどうやって描いてるんだか判らんかった…
私的には『座す人』が好きでした。
というのは彼は
生命の根源を“永遠”として
ソレを掴む為に絵を描いていたそうで、
人間の内面深い処に挑んでいたので…
描くテーマもそういうのが多かったのでは?
続いて奥田元宋スペース…
アジのある風景が並びます。
というのは彼は
要するにバランスが重要と言っていまして
描写は大事だが描写をそのままするのではなく
心が捉えた姿を描写を持って描くとしていたので…
見応えある風景画なのでは?
その二人の今回の展示を象徴しているのが今回のポスター
下:奥田元宋/奥入瀬(秋)
二人が日展で活動していた事から
日展における同時代の画家作品の展示へ続きます。
その中でも、
東山魁夷の四季シリーズが一挙公開されたのは久しぶりでは?
という感じで、見所満点の今展示
週末1/27までです!
宜しければ是非お急ぎ下さい!
読んで下さった方に感謝を込めて。
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