維新の洋画家 川村清雄 展@江戸東京博物館に行ってきました~

JR両国駅に降り立ち国技館の先にある江戸東京博物館。

入り口~

見えてくる変わった建物…
地上より見た図
特別展はいつも1階なので、私はこの部分に入った事はありません。

今回のメイン・川村清雄の絵は…
油絵です!

今まで散々日本画の展示ばかりを紹介してきた私にしては珍しいでしょう?!(笑)
というのも、川村清雄の絵は油絵にして日本画的なのです。
こんな感じで…
(絵葉書より撮影)
『建国』 オルセー美術館蔵

日本の神話がモチーフです。


しかしコレ、油なのにキャンバスではなく
絹本という日本画で使う布に油彩で描かれています。
まぁキャンバスも布が張られてますけど…
仕上がりが違うのではないでしょうか?

あと使われている色合いが主に岩絵の具に見られる色展開です。
それと完璧に骨描きをしてます。(輪郭線描き)

実にオモシロイ!

川村清雄は幕末の徳川方で
代々奉行職を勤めた名門の家柄だった為、こんな絵も描いています。

『江戸城明渡の帰途(勝海舟江戸開城図)』
↑馬頭広重美術館の図録 より撮影。
『天章院像』 徳川記念財団蔵
↑コチラはチラシの裏からそのまんま撮影。

この様に幕臣出身の為、
東京美術学校の西洋画科設置の際には関われなかったりしてます。


こんな感じに幕末の資料と共に展示されていて
歴史ファン的には良いかもですが…
私的には、絵の数を増やしてくれて良かったのになと…
しかし…
漆を画材として使っていたり、学ぶ処は大いにあり

川村清雄の絵の仕事っぷりに惚れたといっても過言ではありません。

『まな・あらな』 個人蔵

12/2まで!
この週末がラストチャンスです!


読んで下さった方に感謝を込めて。


今回チラシ~。


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