写メした手元にある資料で美術を語るという世にも奇妙な企画の第3段です(笑)
とりあえず…
テーマ別のいもた美術館で紹介した方の作品を見ていこうという方向で
円山応挙さんを!
今回マニアックに語りたいのは…
兵庫県香住町の大乗寺・別名“応挙寺”の襖絵
『松に孔雀図』
から、孔雀が2体の方を…
全体図 ↓
2004年江戸東京博物館開催
『特別展・円山応挙』図録より
…携帯でのブログ作業は画像を横に貼れないので
写メを回転させた余りスペースでちょっと遊びました~(笑)
そんな訳で
この大乗寺の襖絵は、客殿13室の障壁画・164面が
応挙とその弟子達によって描かれておりまして
応挙ファンなら一度は絶対に行きたい聖地です。
因みに私は東京での過去2度の応挙メイン企画展でこの襖絵は5度程見ていますが
大乗寺はまだです~。
誰か~、
私を大乗寺へ連れてってー(笑)
話を戻しまして…
応挙が写生画の果てに至った空間芸術というか…
視覚トリックの集大成作品が
この大乗寺の襖絵とも言えるかと思われます。
現実と絵の空間を一体化させる試み 「虚実一体空間」 を最もよく示す作例と言われ
障壁画で囲まれる各部屋の空間が立体曼荼羅を構成しており
宗教的空間の具現化をも意図されているという…
そして国の重要文化財です!
何だか…
私が応挙ファンのためか…
大乗寺の説明だけでも熱くなってしまいましたので、
肝心の『松に孔雀図』のお話は次回に致しますー。
何かすみません…
でも、どうせやるなら タップリ文字数使って語りたいし(笑)
処で、 散々騒いでいるこの大乗寺襖絵
実は文化財の保護と保存の為に収蔵庫(応挙霊宝庫)が竣工され襖絵が移されたそうで…
しかし客殿と同じ状況で拝観できるように保存されていて、
年2度程一般公開されるそう。
そのため大乗寺の方には「デジタル再製画」(精巧なレプリカ)を客殿に収める事により、
障壁画空間の再現がされているそうです。
今、プラ~と行っても本物にはお目にかかれないのですー。
まぁでも、そのおかげで私は東京で5回も本物を見れた訳ですが。
読んで下さった方に感謝を込めて。
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