今回の展示は山種美術館所蔵作品の中から、動物や昆虫が主題の物を集めて
夏休み中のお子様達にも気軽に楽しんでもらおうという内容です。
毎度の事ながら、
錚錚たるメンツの日本画家の生き物の絵が
コレデモカ!といわんばかりに
動物園~鳥類園~水族園~昆虫園
と、続いていきます。
そんな中、何といっても今回の目玉は
国の重要文化財にも指定されている…
☆竹内栖鳳 『班猫』
だと思います。
栖鳳さんは、
幕末から明治への激動の時代の京都画壇の大家。
四条派を基礎とし、狩野派・西洋画法なども取り入れ
日本画の革新運動の一翼も担いました。
動物を描けば、その匂いまで描くと云われた達人とされています。
生き物の命の中に在る神性…みたいなモノを
“神気”
と栖鳳さんは言われていて、それを描いている感じです。
今回の班猫はそれが全開な感じなのです。
シノゴノ言わずに一度見て!
これ以上私に言える事はない気が致します。
どれもお勧めなんですけれども…
その他の竹内栖鳳、川端龍子、奥村土牛辺りはやっぱり特に良くて
◆西村五雲の『白熊』に
私的迫力賞を。
そして今回は…
いもた美術館 テーマの 2011/07/09 記事でご紹介した
幕末の驚愕漆技の連続!漆芸家・柴田是真さんの『漆絵』
が1点ですが展示されていますー!
スゴ技幕末漆絵をご覧頂ける良い機会ではないかと思いました。
お近くへお越しの皆さま、
広尾の丘の上へ足を延ばして頂くというのは如何でしょうか?
2011年7月30日~9月11日迄。
前半:7/30~8/21(竹内栖鳳『班猫』・速水御舟『葉陰魔手』『粧蛾舞戯』)
後半:8/23~9/11(速水御舟『炎舞』・小茂田青樹『無花果』)
すいません~
散々宣伝した竹内栖鳳の班猫は明日迄ですね(-o-;)
何だか毎日バタバタしていて、記事にするのが今日になってしまったのでした。
読んで下さった方に感謝を込めて。
騙し絵みたいなんですが、
池から出る白っぽい薄茶の色の植物の茎の先に…
判ります?(笑)
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