久方ぶりの東京国立近代美術館です。
地下鉄東西線竹橋駅から数分の、皇居の杜に囲まれた処にあります。
今回メインのパウル・クレーさんは…
20世紀のスイス生まれの画家で
音楽一家の中で一人絵画の方へ進みました。
カンディンスキーらが結成した青騎士というグループに弛く参加。
青騎士は、活動期間は大変短かったにも関わらず
西洋絵画史に於いて後世に大きな影響を与える芸術運動です。
何というか、難しく考えずに気軽に楽しめそうな絵が多い様に思えるのですが
実は色々と拘ったり考えられていたりするのがクレーさんです。
今回の展覧会はそんなクレーさんの、絵に対する取り組み方に焦点を充てた中々面白い企画です。
例えば…
クレーさんのスケッチブックは
普通は触れず展示してあるページしか見れないですが
近くにミニモニターを設置し、ページを開いていく映像を流し
観覧者があたかもページを捲っている様な気分になる
…という仕掛けがされていたり
あとクレーさんは…
一度完成した作品を10年した後に
90°回転させてまた別の作品にしたり、
完成作品の裏には、表の作品の上下反転させた絵を描いていたり
…と、3次元・4次元的に作品に取り組んでいて、
その関連作品を同じ部屋に集め
きちんと表も裏も見れる様な展示の仕方をしていました。
それから彼は…
一旦完成した作品を切断して(!)
別の台紙に再び貼り付けて、また1枚の絵にしたり
…とかしていて
そういうプロセス毎に島の様なブースに分けられ、島から島へと誘導させる展示方法も面白かったです。
出品作品リストも事細かく丁寧に表記されており
この企画を考えた美術館の学芸員さん達の熱意を感じます。
物販も充実していた様に思います。
私が良いと思った作品の絵葉書もあったし(笑)。
私の一押しは…
『庭園建築のプラン』
油絵具に水彩にチョークまで使って描かれていて
塗り込む処は塗り込んでありますが、軽やかな淡い色が乗ってあったりする
表現の幅が広く、色感の良さが伝わる絵だと思いました。
ナント!展示期間は明日までですが!
なかなか楽しめる展覧会な事間違いなし!
だと思います~。
読んで下さった方に感謝を込めて。
これは何でしょう?(笑)
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