今まで行こうとして見逃した展示会がいくつかあって、
初出光美術館です。
皇居の側、帝国劇場の入口を向かって右側へ進んだ先の9階にあります。
出光美術館は、出光興産の創業者・出光佐三さんが収集したコレクションが主で展示されます。
今回は、花鳥がメインとなる絵・陶磁器の展示で、日本・朝鮮・中国の物で構成されています。
今回の目玉は…
◆伝・雪舟とされる「四季花鳥図屏風」
力強い線で松等を表現する一方、
空に飛ぶ白い鳥(鷺?)は輪郭線をとらずに、背景に墨の濃淡をワザとつける事によりその白さを表現したり
大胆不敵な絵です。
◆景徳鎮窯の「五彩花鳥文瓢瓶」
中国・明・嘉靖時代で瓢箪の形をしています。
そこに朱色の線で細かーく唐草文様やら花やら飛ぶ鳥やらが描かれていて、
花鳥の世界が見事に表現されています。
…辺りかなと思いました。
器類は鍋島・肥前窯・古九谷等々ありましたが、
私的可愛いかった賞に…
◆柿右衛門の「色絵鶏」
立体的な鶏の香炉で、嘴が開いてて煙出しになっています~!
◆柿右衛門の「色絵花鳥文蓋物」
とても細かく色々な色で花鳥の柄が描かれた
両手で抱える位の大きさの蓋付き器で、
蓋の取っ手が立体の獅子なんですが、
コレが器の方に描かれたリアルな花鳥と対象的に、マスコットみたいにちょこんと乗ってて和みました~。
私的コレハ凄い賞一押しは…絵なのですが
◆山本梅逸の「四季花鳥図屏風」!
山本梅逸は江戸後期の南画家で、
一般的な有名処だと谷文晁等とも交流のあった、尾張藩の御用絵師だそうです。
筆の使い方一つで、
鳥の羽のフワフワ感・木の幹の堅い感じ・木の葉と松の葉?の完璧な違い・遠景の花と近景の花の空気感の違い等々…
しっかり描き別けている感じが凄かった!
何でこの絵ハガキ売ってないのっ?!って感じで、
この絵の為だけにもう一度料金払って、研究しに来たいっ!
…位に良かったです。
いや、これは一見の価値があると思いました。
数的には絵よりも器の方が少し多かった様な気がします。
4月23日~6月19日までです。
花と鳥が好きな方にオススメです!
美術館自体が9階なので、階下に見える皇居等の見晴らしも良いです~。
読んで下さった方に感謝を込めて。
今年のコブシです。
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