美しき日本の原風景―川合玉堂・奥田元宋・東山魁夷―展@山種美術館に行ってきました~。

今回の展示は、今の日本で叫ばれる自然との関わり合いについて一石を投じる内容です。


◎“肉眼でみるのではなく、心眼で描く”事に努め自然を描いた―川合玉堂
 ↓
京都画壇(円山・四条派→写生重視・柔軟な筆遣いが特徴)と
橋本雅邦(狩野派→厳格な墨の線と絵に対する心持ちが特徴)
の技術を合わせ持つ“ザ・新しい古典日本画”という感じの
でも軽やかな作品です。


◎“人間の心の象徴”としての風景を描いた―東山魁夷
 ↓
結城素明に師事しているので、円山派の流れ。
川崎小虎の娘を嫁にしている。
単純化された中に真がある感じが私は好きで、
昭和の代表的な日本画家です。


◎“半心半眼”で見た自然を描いた―奥田元宋
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児玉希望に師事しているので、川合玉堂の孫弟子にあたる。
新朦朧体という沒骨描法の延長線上の様な、
輪郭線を引かずに色彩で空気感を表現する手法で
よーく見つめる絵という感じです。


このお三方の日本の心風景という感じの作品がメインで構成され、
美しき日本の原風景が紹介されます。
そして風景画の流れとして歌川広重の錦絵、
日本人なら誰しもの心にある、富士を扱った作品が並びました。


私的意外賞に…
美人画で有名な
◆伊東深水の「富士」を!
面白かったですよ~。

私的お勧め賞に…
◆横山大観の「霊峰不二」
気迫が凄かったです。

あと、川合玉堂の技術をもう少し研究したいなと思いました。

私的イチオシは…
東山魁夷の京都の四季をテーマにした連作4枚が一挙に見れる事と思います!


最後に東山魁夷の言葉より

生きているという事は移り変わって行く事である。
変わって行く者同志がこの一瞬同時に地上に存在していると感じた時に
初めて自然と自己との生命が通い合った。
人間が自然を大切にしなくなったとすれば
それは同時に人間が人間を大切にしなくなった事を意味する。
人間と自然の生命は互いに通い合っているものだからである。


7月24日迄です。
自然との共存について考える一時としてお勧めです。



読んで下さった方に感謝を込めて。


涼んで下さいー!その5
奥田元宋の個人蔵の春の奥入瀬が出展していて…
コレは初夏です。